No.566(03.09.16)

【巻頭企画】Close Up

岐阜県下の集排施設 アースラブ方式採用で脱臭効果

余剰汚泥の減量、効果測定などの指標作成が今後の課題に

岐阜県下の中津川市、岩村町、加子母村、蛭川村では農業集落排水処理施設に"アースラブ方式"を用いた排水処理技術を採用し、抜群の脱臭効果を上げている。余剰汚泥の減量効果もみられるが、減量を確認するデータの採取および蓄積作業が緒に付いたばかりで、具体的にどの程度の効果があるのか、これから本格的な検証が行われることになる。また、同方式の採用に伴うコスト抑制効果が現れており、今後、運転管理データの分析などを通じて、より正確にコスト抑制効果の把握が進められる。アースラブ方式を採用している4市町村のうち、岩村町を除く1市2村を訪問し、アースラブ方式採用の背景や水処理の現状を取材した。

【中央省庁/関連団体】

農水省●農業集落排水 事業費ベースの16年度要求額
1654億円 国費と同様、対前年度比4.7%増

【列島トピックス】

福島県塙町●川上地区集排 来年度採択に向け調査に着手
群馬県利根村●4番目集排・多那地区の16年度着手を希望
新潟県三条市●集排汚泥を脱水・乾燥し、発酵肥料を製造
福井県金津町●青ノ木・宮谷処理区集排 防食工事を計画中
滋賀県信楽町●畑地区集排 汚泥と生ごみを一体的に堆肥化
和歌山県九度山町●古沢地区集排 来年度採択めざし概略調査へ
佐賀県有明町●2番目集排・牛屋東分地区は来年度着手目標
SHORT NEWS FILE
青森県木造町/岩手県江刺市/秋田県仙北町/新潟県三条市/奈良市

【最新プロジェクト紹介】

岩手県紫波町●上平沢地区(一般:15年度採択)
秋田県協和町●下淀川地区(一般:15年度採択)
鳥取市●大和神戸地区(一般:15年度採択)

【資料/統計】

特許出願公開・公告案件〈日本特許情報機構〉

【データ・ファイル】

全国市町村の汚水処理施設整備事業実施状況

第10回(最終回):九州・沖縄ブロック(熊本〜沖縄)の全340市町村

連載最終回の今回は、九州・沖縄ブロック8県のうち熊本以南の5県、合計340市町村を対象に、市町村別の各種汚水処理施設整備事業(公共下水道、特定環境保全公共下水道、農業集落排水、漁業集落排水、コミュニティ・プラント、合併処理浄化槽)の実施状況(平成15年度新規着手箇所を含む)を一覧で紹介する。

 

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