No.701(06.06.13)

【ニューズ・オブ・ザ・ウィーク】

初の「PFI集排」実現へ、大越地区で準備本格化【埼玉県加須市】

実施方針を公表 BTO方式・19年間契約、年明け始動めざす

農業集落排水事業では全国でも初めてとなるPFI手法の導入に向け、埼玉県加須市は大越地区(13年度採択、2640人)を対象に準備を進めている。このほど策定・公表した「実施方針」によると、事業形態は、民間事業者が施設の整備を終えた後、所有権を市に移管した上で、引き続き管理運営にあたる「BTO方式」。今後の手続きが順調に進めば、11月に優先交渉権者が決定、来年1月には事業主体となるSPCと契約を締結し、19年間の「PFI集排」がスタートすることになる。

【中央省庁/関連団体】

総務省●15年度行政投資実績 下水道は2兆9382億円
前年度比11.2%減、5年連続減 シェア9.3%

【列島トピックス】

静岡市●18年度集排事業 油山地区処理施設に着工
和歌山県橋本市●集排2地区に非常通報システムを追加導入
福岡市●玄界地区漁排 地震による移転家屋の編入へ
長崎県小値賀町●斑地区漁排 漁村再生交付金で今年度着手
SHORT NEWS FILE
北海道初山別村/北海道厚沢部町/静岡県磐田市
新潟県小千谷市/福井県鯖江市/鳥取県米子市/岡山市

【最新プロジェクト】

奈良県五條市●滝地区(17年度採択)
島根県浜田市●雲城地区(17年度採択)
熊本県玉名市●尾田川左岸地区(17年度採択)

【バイオマス】

有機資源協会●第10回総会を開催 17年度事業報告など了承
6月5日 新役員に島川文雄・荏原製作所社長ら7氏選任

【データ・ファイル】

農業集落排水事業
18年度処理施設施工地区の全容

継続実施109・新規着工94、計203ヵ所の発注計画など【本誌調べ】

全国で現在実施中の農業集落排水施設整備箇所のうち、18年度に処理施設建設工事が計画されている地区について、施工スケジュールや現況、今年度の工事発注計画などを一覧で取りまとめた。本誌調べによると、今年度は合計203地区で建設工事の予定があり、このうち18年度新規着工箇所は94地区。鳥取県米子市:伯仙地区(7830人)をはじめ、青森県弘前市:裾野新和北地区(5800人)、岩手県紫波町:上平沢地区(3730人)などが注目の新規大型案件。

 

 

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